以前のブログでも紹介したこちらの本、とうとう購入しました。
儚い羊たちの祝宴/米澤 穂信 です。
以下はあらすじ
夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。
ひとまず最初の1篇を読了です。
閉鎖的な富豪一族
怪しげな秘密を抱えたお嬢様と彼女に惹かれゆく使用人
凄惨な殺人事件、、、
この閉鎖的で仄暗い感じ、たまらないですね。
この作品、時代設定はいつなのでしょう?
作中に夢野久作「ドグラマグラ」が登場しますので、1935年より後なのは間違いないのですが、「お嬢様」が「大学」に通うシーンもありますので、女性の進学のことやらいろいろ考えると、わりと現代に近いのかもしれません。
そのわりに、屋敷内の殺人事件が富豪パワーで簡単にもみ消されたりするあたり、ちょっとファンタジーな感じもしますが、これはこれでおもしろく読めました。
一応ミステリなのですが、閉鎖的な環境が舞台ということもあり、登場人物は多くありません。ゆえに犯人あて、という点ではそこまでのひねりはないです。
ないのですが、、、
ラスト、そうきたか!!というオチです。
いわゆるミステリの「どんでん返しもの」はトリックとか犯人あてとかでどんでん返しを持ってくることが多いと思いますが、この作品は、、、
ここから先はぜひぜひ読んでみてほしいですね。
続く4篇もどんでん返しがあるということなので、楽しみにしたいと思います。
、、、と、ここまで書いて、先述した「あらすじ」を読み返してみたのですが。
優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。
とありますね。
最初の一篇にも「バベルの会」は登場しますがその実態についてはあまり深くは触れられていませんでした。残りの4篇でバベルの会についてさらに掘り下げられるのでしょうか??ますます期待してしまいます。
せっかくですので、個人的なおすすめどんでん返しをご紹介
ハサミ男 タイトルからすでに怖い、、、
以前はもっと「ハサミ!」という感じの想定だったのような気がしますが、ちょっとスタイリッシュなデザインになってますね。
タイトルは物騒ですが、展開に度肝を抜かれます。
ネタバレを踏まないように、amazonのレビューとか一見ずに読んでみてほしい、、、
綾辻先生の代表作。
この「館シリーズ」は結構数が多いんですが、私はやっぱり一番最初のこちらが大好きです。