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新訳 バブルの歴史 ~いまにも通じる警句~

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この記事では、
「バブルの歴史/エドワードチャンセラー著」から、
現代にも通じる警句をご紹介します。

 

本書を紹介した元記事はこちら

 

本書を読んでいくと、今の相場
(=2021/3/9現在、コロナ以降続いてきた株高が
そろそろ頭打ちになりそうだが、
全体的には投資ブーム継続中)
への警句ともとれる部分が随所に見られます。

 

自分への戒めもこめ、それらの警句を抜粋(紫文字)してみました。

 (1990年代)
「バイ・アンド・ホールド」が
「アイ・ラブ・ユー」に代わって
最も人気の言葉になった

(1998年頃)
あるアナリストは、株式市場のことを
「永久運動期間」と呼んだ。

 

1990年代のチャートを見ると、
ダウが右肩上がりでぐんぐん上昇。

nikkeiyosoku.com

 

10年近くも株価が上がり続けたら、
「もう大暴落はこないんだ!」
という気持ちになるのもわかるかも、、、
コロナ禍以降、10年以上株価が右肩上がりだったら、
自分も冷静でいられる自信はないですw

なお、2010年にリーマンショックで大暴落した際には、
ダウは1998年くらいの水準まで巻き戻ります。
おそろしや。


そして、本書によるとさらに過去にも
「もう株価の大暴落はこない!」と
主張されていた時期があったようです。

 

(1929年秋 エール大経済学者 アーブング・フィッシャー)
株価は恒久的に高い高原のようなものに到達した

 

実際にはこの後「暗黒の木曜日」によって、
株価は大暴落します。
1929年の経済学者の主張と同じものが、
1990年代にも聞かれる、というのは
興味深いな、と思います。
歴史は繰り返す、ということか。

 

(1928年頃)
彼らにとっての頼みの綱は、従者、運転手、
牛飼い、女優、農家の主婦などが株式市場で
莫大な富を手に入れたという多くの噂であって、
論理的思考などかけらもなかった。

 

(1860年代)
株価はまた上昇するに違いないと言って
互いに元気づけ合った。

 

耳が痛いな~
集団心理やウワサに流されやすい、という人間の本質は
時代を超えて共通のようです。

 

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